• TOP
  • >
  • activites
  • >
  • ARCHICAD
  • >
  • ARCHICAD25-LGS壁の端部処理方法
  • アトリエイケムラ 一級建築士事務所

    ARCHICAD25_LGS壁端部処理

    ARCHICAD25-LGS壁の端部処理方法

    ※2016年7月29日に公開した記事がありますが、ARCHICAD25での動作が違う為、再度記事を見直しリライトいたしました。

    前回記事

    今回は、LGS壁などの端部に、仕上げのボードを貼り付けたい時の処理方法をやってみたいと思います。
    使用するツールは壁終端ツールを使い、[壁終端1]と[壁終端2]の違いを試してみます。

    使用するツールは壁終端ツールを利用します。

    1.LGS+ボード1枚の場合

    下図の作図

    壁ツール→複合構造「壁:PB12.5(LGS65)」にて壁を配置しました。

    [壁終端1]

    壁終端ツールをダブルクリック→①[壁終端1]→②終端にボード厚「12.5」入力

    壁1の先端に配置します。

    [壁終端2]

    壁終端ツールをダブルクリック→①[壁終端2]→②仕上げ数「1」選択

    壁2の先端に配置します。

    ボード厚みを表示させる方法

    壁を選択し、[オプション]→[属性設定]→[ビルディングマテリアル]

    ビルディングマテリアルの内、[LGS-壁][石膏ボード]2つに「✓」されています。

    この2つが現在選択した壁のビルディングマテリアルとなります。

    それぞれの表面塗りつぶしを確認しますと、同じ[背景]になっています。

    この設定を変える必要がありますので、いったん[キャンセル]します。

    塗りつぶしの追加

    [オプション]→[属性設定]→[塗りつぶし]

    [背景]を選択→[新規作成]→[複製]→名前[背景-1]とし、OK

    再度、壁を選択し[オプション]→[属性設定]→[ビルディングマテリアル]

    ビルディングマテリアルの内、[LGS-壁][石膏ボード]のどちらかの塗りつぶし設定を[背景]から[背景-1]にします。

    平面図で確認

    ボードの厚みが表現が出来ました。

    断面図図で確認

    断面図_1の壁1、壁2共不要なラインが入っています。
    断面図_4では、壁1に不要なラインが入っています。

    断面図の不要なラインの修正

    壁1の[壁終端1]をクリックし、[編集画面]に入り①[3D表示]にチェック→②[ラップされた仕上げのビルディングマテリアルを使用]又は[材質上書]を複合構造で使用している[石膏ボード]の材質に合わせます。今回は、②[ラップされた仕上げのビルディングマテリアルを使用]にチェックしOK

    壁終端1で作成した壁1は、修正出来ましたが、壁終端2で作成した壁2では、設定項目が見当たらず出来ませんでした。

    壁終端2を平面図で確認しますと、不要なラインの原因は、黒い点の[HOTSPOT]の様です。

    現時点では、ボード1枚の場合[壁終端1]を利用するといいですね。

    また、壁終端1では①[切り取りの奥行き]をボード厚[12.5]を入力→②[2D表示]→[常に輪郭線を描画]にチェックを入れる事でこの様な表現も可能です。

    2.LGS+ボード2枚の場合

    下図の作図

    壁ツール→複合構造「壁:PB12.5+12.5(LGS65)」にて壁を配置しました。

    [壁終端1]

    壁終端1では、ツール設定のアイコンからでも分かる様にボード外側の1枚のみの端部処理となります。

    壁終端ツールをダブルクリック→①[壁終端1]→②[切り取りの奥行き]にボード厚「12.5」入力→③終端にボード厚「12.5」入力→④[常に輪郭線を描画]にチェック

    平面図で壁先端をクリックするとこの様な表現になります。

    立面図で確認しましたが、不要なラインは入りませんでした。

    [壁終端2]

    壁終端2では、[仕上げ数]にボードの仕上げ枚数を指定する事で2枚の端部処理の表現も可能となります。

    壁終端ツールをダブルクリック→①[壁終端2]→②[3D表示]にチェック→③[仕上げ数]を「2」→④[内側の仕上げ1を延長]、[内側の仕上げ2を延長]にチェック

    平面図で壁先端をクリックするとこの様な表現になります。

    立面図で確認しますとやはり、不要なラインが入りました。
    ラインは、ボード1枚貼りの位置とは違い小口面に入りました。

    結論

    前回の記事では[壁終端2]が良いとしていました。
    ARCHICADのバージョンをさかのぼって確認すると、[Ver21]までは[壁終端1]では3D表示の[ラップされた仕上げのビルディングマテリアル]にチェックを入れても不要なラインが入り、[壁終端2]では、不要なラインが入りませんでした。

    [Ver22]から逆に[壁終端1]の[ラップされた仕上げのビルディングマテリアル]にチェックを入れる事により不要なラインが入らず、[壁終端2]では不要なラインが入るようになっています。

    前回記事

    今回のTipsでは、ARCHICAD25でのLGS壁の「ボード1枚貼り」と「ボード2枚貼り」を[壁終端ツール]を利用して作図しました。

    立面図で不要なラインが出る[壁終端2]では無く[壁終端1]が良いと思いました。

    壁終端ツールはまだまだ、改善点の多いツールなので、今後のバージョンアップに期待したいところですね。

    コメントはこちらから

    内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。